
映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード
2003/日本 監督:水島努 脚本:原 恵一、水島 努
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例えて言うなら。「彼はいい子になった」と思いこんだまま席に着いた瞬間、元気に『ケツだけ星人』をお披露目されました。
失望に激怒して、席を蹴って立ち去るか、爆笑と拍手を送るか。あなたはどちらですか?
私は後者でした。
前作路線を続けていれば“大人な文化人”に賞賛される映画になっただろうに、非難されることを理解したうえで、お馬鹿路線に軌道修正した(「お馬鹿」と言うより「シュール&不条理」色がかなり濃かったが)。ある意味『勇気ある』選択に、にやりとした。
ある朝いきなり犯罪者の濡れ衣を着せられた野原一家は、敵アジトがある熱海を目指す。
この「敵に追われながら、自らの意志で敵のボスに会いに行く」と言う選択は、とても分かりづらいベクトルだ。「徹底的に逃げ回るうち、偶然的のアジトへ到着する」「捕まって引き渡される」方が、流れとして納得しやすい。
しかし、タイトルの『“栄光の”ヤキニクロード』が示すとおり、捕獲されて会うのでは意味がないのだ。社会から不当な扱いを受けた時、怒りはどこに向くか。自分を不当な扱いにおとしめた存在に対して、「なぜそうするのか」と理由を聞き、「やめてくれ」と主張するのが筋。「敵に捕まる」なぞ、二重の屈辱を強いられる筋合いはない。そういうことだ。
美味しい焼き肉を、美味しく食べるための、これは野原家のプライドを賭けた闘いなのです。
中ボス三人組のカラーが強すぎて、ボスの動機付けの弱さが惜しいところ。
映画館は(当たり前だが)家族連れがいて、上映前は「子供がうるさいやろなー」と思ったが、誰も走り回らずお喋りもせず。自転車の補助輪が取れたしんちゃんに声援送ってたのと、終了して館内が明るくなった時「面白かったわあ!」とお母さんが言ってたのが印象的。つくづく、しんちゃんは、家族連れで観るための映画なんだなと思う。
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