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ヒトコトシネマ☆インプレッション

「ヒトコト」と言いつつダラダラと映画の印象を紹介。大劇場系から文芸・アニメ系。新旧問わず節操無しシネマブログです
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No.85 - 2005.04.21 (16:07) [か・き・く・け・こ]
Title : クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
★『生涯の映画』に昇華しちゃった、戦国悲恋絵巻
37_kureshin10.jpg
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
2002/日本 監督/脚本:原恵一
 ⇒☆この映画を、【TSUTAYA DISCAS】でレンタルする

劇場でクレしん映画を観たのは、これが初めて。今までビデオだったし、大画面であの絵が鑑賞に堪えるか? 心配だったが、杞憂で終わった。杞憂どころが、とんでもない映画だった。

又兵衛と廉姫の、もどかしいぐらい純粋な愛情とその結末に泣いた。ただただ、泣いた。難しい理屈が理解できなくても、応援し続けたしんちゃんのまっすぐさに泣いた。そして、タイミング良くカマされるギャグに、泣きながら大笑いした。あまりのことに、自分が壊れるかと思った。それぐらい、泣いて笑った。

サントラ収録された廉姫のテーマを聴くと、駆け出す彼女の姿を思い出して、涙が自然と零れる。ふと、又兵衛の最期が脳裏をよぎり、それだけで言葉が詰まりそうになる。
心の深いところに染みわたる、本当に素晴らしい『映画』だった。これだけの深い意味合いものを撮れる人々が、「クレしん」と言う家族向けのアニメ映画に携わっていた。今までちらほら見え隠れしていた奥ゆかしさその人々が、一切手加減のない映画を作ってくれた。もちろん、今までも「子供向け」を理由に手を抜かなかっただろうが、ここまで徹底したものをみせてくれるとは。それが嬉しかったのだ。

時代劇でよく使われる「所作」。アニメにも似たようなものがあると、常々思っている。『戦国大合戦』では、その所作がきめ細かくストーリーをフォローしている。
例えば、映画の冒頭。廉姫が泉の水を掬い上げるシーン。廉姫は「両腕を一端上に上げて、袖を二の腕まで下ろし」水を掬う。
何気ないシーンだが、作画と言う作業なれば、これは無駄なアクションになってしまう。かかる枚数や時間を考えれば、普通に水を掬う作画で充分なはず。袖が水に浸かることに気をかけなくとも、“どうせアニメなのだし(しかも子供向けの)“、いくらでも省けるシーンである。しかし、この作画の人は、逃げなかったのだ。

つまり、描き手は「両手で水を掬う時は袖が邪魔」であることを理解し、「邪魔な袖を片す時、どうすればいいか」を理解し、さらに「“廉姫らしく”袖を片すには、どう動かせばよいか」をプラスして作画作業を行っている。結果として、「水を掬う」動作一つで、『凛とした中に、たおやかな雰囲気を併せ持つ良家の娘』=廉姫と言う人物の性格が瞬時に読みとれるシーンになった。
想像するとよく分かると思う。もしこのシーンで、廉姫が袖をまくったり、袖をそのまま水に突っ込んだり、顔を水面に近づけて直接水を飲んだり、あるいは濡れるのも構わず、水の中へざばざば踏み込み、豪快に顔を洗ったりしたら。
その後、どんなにしとやかな描写があっても、廉姫の印象に歪みが生じてしまうことは、想像に難くない。

アニメの作画作業では、描き手の体験したことのない動きを常に要求される。想像力で、ある程度補うことはできるが、どちらにしても、とても手間のかかることだ。その手間暇を惜しまないこと。それができて、初めて「作画」というアクションに、人物像の肉付けを託すことができる。それが、アニメの『所作』だと思う。
『戦国大合戦』には、それらワンアクションの手間が随所に見られる。人間が行うであろう無駄な動き=生理的な説得力を、真摯に積み重ねることで、映画全体に厚みを持たせることに成功している。

緻密に調べ上げられた合戦シーンの再現も、「アニメの所作」あってのこと。平べったく単純な絵で、有無を言わせない迫力と現実感をもたらしている。正直な話、同じ城塞戦でも『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』よりこちらを採る(だって日本人だし!(爆))



さて、今回は又兵衛と廉姫がメインで、野原一家は脇役に甘んじたように見える。「これをクレしんでやる必要はあるのか?」と問われれば、私は「あってもいいし、クレしんでなければ出来なかった」と答えるだろう。
私は、しんちゃんたちは、今まで通り自分の成すべきことを成しただけで、結果として目立たなかっただけ、と思うからだ。

この作中のしんちゃんは、おまたのおじさんも、れんちゃんも大好きだった。おじさんとれんちゃんが幸せに結婚して欲しいと願っていた。そしてしんちゃんは、自分に出来ることを精一杯行った。その行動は、他のクレしん映画と何ら変わっていない。

ひろしやみさえも、しんちゃんのためなら何のためらいもない。「しんのすけのいない未来に、未練はない!」と言い切るひろし。敵将の刃を、しゃがんだまま小太刀で受け止めたみさえ(体力のない女が、大の男の大上段から振り下ろす刀なんて、まず受けられないですよ!)。もうこれだけで充分。加えてローン支払い中の車で、合戦の中へ突っ込むなんてシーンは、やはりクレしんでなければ見られまい(笑)

ラスト、400年もの時間を超えて、互いに青空を見上げる野原一家と廉姫。「おい、青空侍…」の呼びかけに、再び涙を見る。悲しいが、爽やかな後味を残す。最後の最後まできっちりした拵えだった『戦国大合戦』。結果として大傑作…いや、ケツ作になった。

ただ、前作の『オトナ帝国』と本作だけを観て、「しんちゃんは本当はいい子」と勘違いしたマニア観客が増えた。ちょっと複雑だったりする。

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