
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
1999/日本 監督:金子修介 脚本:伊藤和典、金子修介
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特撮技術は年を追って向上している。渋谷崩壊はその壮絶さに、息が詰まるほどだった。反面、イリスが月夜を飛行するシーンは美しい。最終決戦をJR京都駅にしたのは、とても面白いと思った。閉塞感と怪獣と人間の対比が出ていたし、直前で火の海と化した京都の街で対峙する二匹の怪獣は、深く印象に残った。
前田愛演じる「ガメラを恨む少女」は見るからに薄幸で、災いの鍵を進んで開けた理由付けも理解できる。ただ、高島礼子と手塚とおるは、イリスの存在を説明する為に登場させたのだろうが、存在が軽くいわゆる『捨てキャラ』になった模様。1、2と人間を丁寧に描いてきたのに、残念である。
話も、ガメラ2の痛快さや爽快さ、カタルシスを求めると、かなり物足りない。
でも、尻切れで終わったように見えるラストも、見る人の想像に委ねた作りと考えれば腑に落ちる。イリスとの戦いも、片手を自ら切り落とし、イリスのパワーを溜め返しての辛勝。そしてラスト、無数のギャオスとの、さらなる過酷な闘いに身を投るであろうくガメラ。
ガメラは人間の護り神でなく、自然の護り神。人間の街を火の海にしてでも護らなければならないものがある。結局、人間は見守ることしかできないのだ。
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ガメラ THE BOX 1995-1999
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