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ヒトコトシネマ☆インプレッション

「ヒトコト」と言いつつダラダラと映画の印象を紹介。大劇場系から文芸・アニメ系。新旧問わず節操無しシネマブログです
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No.190 - 2005.07.19 (12:33) [た・ち・つ・て・と]
Title : 天使のたまご[ngel's Egg]
★「押井守」の世界観を抽出した純粋映画
 1985/日本 監督、脚本:押井守
天使のたまご
B00005HXXJ根津甚八 兵藤まこ

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彼はこれを作って、しばらく干されたと言う。さもありなん。最大公約数で語られるエンターテイメントに背を向けた映画だからだ。

これを何度も見返しては、映像に描かれた全ての意味を読み解こうと、熱心に話し合った日々を想い出す。あの頃は若かったのだよ…(笑)

深読みしようと思えばいくらでもできるし、そうでなくても雰囲気だけで充分酔わせてくれる。「語ることで薄くなる現実」とは全く逆。「無言で重ねられる映像の力」を信じ、最大限に引き出した。その作画レベルは凄まじい。CG全盛になって、“ものが動く”ことが当然の如く扱われるようになったが、止まったように動く表現(あの少女の微笑みときたら!)は、まだまだ手書きでなければ出せないだろう。

ちなみに私の解釈は。
「少女は最初から真実(鳥の死)を知っていた。しかし街(夢)にいたいがため、卵(期待)にすがった。
鳥を探す少年は、真実を告げるために現れた。恐らく、少女が無意識に望んでいたのかもしれない。
真実の意味を知った少年は、自分の役割(卵を壊し、少女に真実を与える)を行う。
卵の破壊。壊れた卵は、もう何も育まない。
真実を知った少女は、街(夢)から追放され、太陽(現実)へ旅立った。」

想い出しながらまとめてみたが、ちょっと違うかな…。
性的なニュアンスにもなぞられるので、そのあたりもいろいろ考えると、とても面白い。

あれから20年。『イノセンス』を見ると、押井守の表現は、実はこの頃からあまり変わっていないことに気がつく。現実と非現実(ネット)の狭間でたゆたう、バトーと素子は、あの頃の少年と少女の変わり身…なのだろうか。

大事なものは、お腹の中へ入れておかないと、無くしてしまうよ*人気ブログランキング


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Comment

Title : / Name : 面影草紙さん

天使の卵、好きな作品です。
ぼくはどちらかというと、ただ映像を部屋に流しっぱなしにするような感覚でこの作品を観ました。解釈って難しいですよね。

2005.07.23(11:21) / URL / #- / [Edit] /

Title : / Name : LINTS@管理人さん

面影草紙さん>
こんにちは。いろんな受け止め方ができる映画ですね。何も考えず、映像を目で楽しむこともできますし。

2005.07.29(17:24) / URL / #qFJt7nMc / [Edit] /

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