
異人たちとの夏
1988/日本 監督:大林宣彦 脚本:市川森一
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初めて見たのは、TV放映でだった。解説者は「ご家族でお楽しみ下さい」とか言ってたけど、えっちシーンが思い切り入って「迂闊に家族で観られる映画じゃねえやん!」とツッコミを入れた。
それはともかく。
秋吉久美子の汗で光る肌を見て、ああそうだ、夏の夕暮れってこんなに暑かったんだなと思った。クーラーなんてない、薄着で暑さを凌ぐしかない時代の夏。すっかり大人になった息子にとって、『お母さん』の作るアイスクリームが何よりのごちそうだったのだろう。
日本人は黄昏時が好きだ。居なくなってしまった人達と再会ができる、と、どこかで信じているからかもしれない。人は誰もがその心に、別れの時の身が裂かれる傷みを抱き、傷みの中に偲ぶ想いのぬくもりを知る。
故に、すき焼き屋のシーンにこの映画の魅力は集約される。
もし、同じようなシチュエーションで、目の前に現れたら。多くの人と同じように、やっぱり自分の命を削ってでも、留めたいと思う。…あ、両親は健在ですが(笑)
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