★静謐に、そして朗々と囀る映像
鏡1975/ロシア 監督:アンドレイ・タルコフスキー
脚本:アンドレイ・タルコフスキー、アレクサンドル・ミシャーリン ⇒☆
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二十歳そこそこの頃、『サクリファイス』で映画の面白さに開眼した。それから取り憑かれたように、タルコフスキーの映画をチョイスして観に行っていた。これは3回ぐらい観たが、今観ても、きっと混乱してしまうだろう。
時間軸を越えたシーンの連続。美しく磨き込まれた場面の長回し。
聞き慣れないロシア語。全てが眠気を猛烈にそそる。なのに、忘れられない。忘れさせてくれないのだ。映像にアテられるとでも、言うのだろうか。
その後、タルコフスキーの特集番組をTVで観た時「『想像する=理解しようとする』即ち、積極的に映画に参加することなのだ」との解説に、そういうものかと何となく納得。今観たら,面白いと思えるかどうか…自分の眼が、そこまで成長しているかは、甚だ疑問ではあるが。
あの頃足りない脳味噌を絞って、うんうん唸りながら考えた結果、「映画とは頭だけで観るものでなく、全身(五感の全て)で観るものなのだ」という、ひとつの結論が出た。それは、今でも私の映画観になっているのは確かです。
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